サプリメントのマルチビタミンと医薬品のアリナミンどっちがいいの?



アリナミンの基礎知識

 

 

テレビCMでもお馴染みの市販薬「アリナミン」ですが、これは、武田薬品工業株式会社の錠剤と栄養ドリンクの商品です。登場したのは1954年で、「アリナミン糖衣錠」という名称でした。

 

もともとは大日本帝国陸軍から脚気の治療薬の開発を依頼されたことから開発が始まり、薬の主成分はビタミンB1誘導体です。

 

種類としては、錠剤は「アリナミン錠」(指定医薬部外品)、アリナミンA、アリナミンA50、アリナミンEXプラス、アリナミンEXゴールド、栄養ドリンク剤は、アリナミンV、アリナミンV&V NEW、アリナミンV&Vロイヤル、アリナミン7、アリナミンゼロ7、アリナミンR、アリナミンRオフ、があります。

 

最も代表的なのはアリナミンAでしょう。これは、タケダが開発したビタミンB1誘導体フルスルチアミンが主成分で、毎日の生活で感じる、カラダの「だるさ」「重さ」といった疲労感にすぐれた効果をもっています。

 

更に、パントテン酸カルシウム、ビタミンB2、ビタミンB6を配合し、補酵素(コエンザイムA)となることでエネルギー産生に重要な働きをします。三大栄養素(脂質、タンパク質、糖質)も効率よくエネルギーに変える促進をするので、これらの効果で疲れたカラダに効果をあらわすのです。

 

服用しやすい黄色の糖衣錠です。3錠(15歳以上の1日最大服用量)中の成分は、フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体):100mg、フルスルチアミン塩酸塩:109.16mg(炭水化物・糖質のエネルギー産生に重要な役割、神経や筋肉の機能維持に役立つ)、ビタミンB2・リボフラビン:12mg(三大栄養素・脂質、たんぱく質、糖質をエネルギーに変える促進、脂質の分解に関与)、ビタミンB6・ピリドキシン塩酸塩:20mg(タンパク質の分解・合成に関与、エネルギー産生に貢献)、ビタミンB12・シアノコバラミン:60μg(たんぱく質や脂質の分解・合成に関与)、パントテン酸カルシウム:15mg(脂質や糖質をエネルギーに変える時に重要な役割)です。